いくわ鍼灸院
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頭部の病気
  1. 頭痛
    • 鍼灸で適応するのは疲れやストレスからくる筋収縮性頭痛と、一般に偏頭痛といわれる血管性頭痛です。このふたつの慢性頭痛が頭痛の7〜8割を占め、その大半が鍼灸治療の適応になります。
    • ただ普段は起きない頭痛が急に起きたときは、くも膜下出血や急性髄膜炎などの疑いがありますので、病院で診察を受けた方がよいと思われます。
    • 東洋医学的には外感性頭痛と内感性頭痛のふたつに分けられます。 外感性頭痛は日常生活の不摂生により身体の防御機能が低下して、熱さ寒さや湿気などに身体が負けて起きる頭痛です。内傷性頭痛はストレスなどで感情のアンバランスが生じて、内臓機能(あくまでも東洋医学的な意味です)が不安定となって起こる頭痛です。
    • 治療は筋収縮性頭痛では筋緊張をやわらげ首や頭の循環を改善するツボを使います。血管性頭痛では自律神経を調整して血管運動を安定させるツボを使います。頭には多くの経絡が流れているので痛む部位によって選択する経絡が変わってきます。
  2. 顔面痛
    • 顔面の痛みを起こす病気のうち鍼灸で適応するのは特発性三叉神経痛と非定型顔面痛です。
    • 特発性三叉神経痛は50才以上の女性で右側の第2枝に多く見られる病気です。血管による神経圧迫が原因と考えられますが、本当の原因はまだ不明です。
      洗顔や顔を動かす動作で発作的な激痛が走るのが特徴で、片側の限定された部位が痛むのが特徴です。
    • 非定型顔面痛は鼻を中心に痛みが出る疾患で、別名を翼口蓋神経節炎といいます。副鼻腔の病気から起こる疾患でうずくような痛みと、顔面紅潮や目の充血などの自律神経症状が特徴です。
    • これ以外にも症候性三叉神経痛、顎関節症などが鍼灸の対象となります。
    • 東洋医学的な考えでは、冷え、ストレス、暴飲暴食による胃の不調、過労などが原因となります。 原因によって治療する経絡が変わってきますが、いずれにしても全身を調節して顔面の痛みを治療します。
  3. 顔面麻痺
    • 顔面の筋肉の運動を司る顔面神経のマヒで起こります。鍼灸に適応するのは特発性のベル麻痺とウィルス感染によるハント症候群です。
      脳の中に病変がある中枢性の顔面麻痺は適応しません。
    • ベル麻痺は原因不明で顔面の左右どちらか片側の顔面神経が麻痺し、ひたいにしわを寄せることができなくなり、麻痺側の目が閉じられなかったりします。口は健側に引かれ、舌の前側の味覚障害や唾液、涙の分泌傷害、聴覚過敏などの症状も現れます。
    • ハント症候群は帯状疱疹ウィルスによる神経節の炎症で、耳鳴りやめまい、難聴なども起こります。ウィルスによる病気ですから、あまりひどいものは病院の治療が必要です。
    • 東洋医学では「面よう」(東洋医学は難しい漢字が多いのが難点です)と言います。正気(人間の活動のために必要な一種のエネルギーです)が何らかの原因で不足し、冷えが入って経筋が栄養されなくなったものと考えます。
      治療は全身状態を改善して顔面部に経気が行き渡るように行い、経筋の栄養状態の改善を行います。
  4. 歯痛
    • まず虫歯がある場合は歯医者さんに行きましょう。鍼灸で適応するのは三叉神経からの痛みと、程度によりますが歯肉炎です。
    • 歯とその周囲の疾患から起こる痛みで、上歯の痛みは三叉神経の第2枝、下歯の痛みは三叉神経の第3枝が何らかの刺激を受けて起きます。
      歯肉炎では痛みのほかに、歯肉の発赤、腫れなどが見られます。
    • 東洋医学では風邪によるもの、偏食による胃のもたれ、虚弱体質などが原因と考えます。
      原因に対する治療のほかに歯に関係する経絡を治療して、痛みを押さえ、循環を改善します。
  5. 眼精疲労
    • 目を酷使したために起こる目の疲れです。パソコンを長時間使用すると起きることがあるので、もうおなじみかもしれません。症状としては視力減退、ものが二重に見える、眼痛、頭痛、吐き気などです。
    • 東洋医学では「肝労」と呼び、全身の血の巡りが悪くなって起こるものと、生まれつきの虚弱や元気(東洋医学用語で生命活動のおおもとのことです)不足などが眼精疲労の原因とされています。
    • 治療は肝(西洋医学でいう肝臓とは別。全身の血の巡りを統括するものです)の働きを高め、目の循環を改善することで目を正常に戻します。
  6. 鼻閉・鼻汁
    • 鼻で呼吸したときに通気が不十分と感じるときがあります。そのなかで鍼灸に適応するのは、いわゆる鼻カゼや単純性鼻炎、花粉症と呼ばれるアレルギー性鼻炎などです。そのほか萎縮性鼻炎や鼻中隔彎曲症などがありますが、これらはあまり適応しません。
    • 東洋医学的には「鼻淵」「脳滲」などの言葉で表されます。偏食や感情の失調、過労などが原因とされます。
    • 治療は経絡のアンバランスを整え、鼻の周囲の循環をよくするツボを使います。
  7. 脱毛症
    • 頭髪や体毛が抜ける症状には、いくつかの原因があります。先天性無毛症、後天性の円形脱毛症や老人性脱毛症、他の病気から起こる症候性脱毛症などがあります。
    • 鍼灸で適応するのは円形脱毛症です。その他の脱毛症には効果は見られません。
    • 円形脱毛症はストレスや自律神経の失調で、患部の毛細血管が持続的に痙攣して血行が悪くなって起こる病気です。
      突然毛髪が抜け落ち、境界がはっきりした楕円形の脱毛が起こります。毛根の付いた短い毛が抜けます。一般に頭髪が多く発症しますが、眉毛や陰毛に起こることもあります。
    • 東洋医学では「髪は血余」と言い、血がうまく巡行しないために脱毛が起こると考えます。「血」に関係する「肝」や「腎」の経絡を使い治療を行います。なお加齢による脱毛は自然現象で治すことはできない。とされています。
    • 治療は精神的ストレスを除去し、患部の血行を改善するように行い、血の不足を補うツボを使います。また患部に糸状灸をおこなうと効果が有ることが昔から知られています。
  8. めまい
    • めまいには中枢性のものと末梢性のものがあります。中枢性のめまいは頭がふらふらする感じの非回転性で、程度は軽いのですがめまいが持続するのが特徴です。また手足のシビレや複視といった神経症状が伴うことがあります。
      末梢性のめまいは回転性で程度が激しく一過性なのが特徴です。内耳性のものは、めまいの程度に比例して吐き気がしたり、耳鳴りや難聴の有る場合が有ります。
    • 鍼灸で適応となるのは中枢性のめまいのなかで、高血圧、低血圧、貧血、自律神経失調症、更年期障害、筋収縮性頭痛が原因となって起こるものです。
      その他、乗り物酔い、神経症、心身症、月経不順などが原因のものも適応します。メニエル病は程度により適応します。
    • 東洋医学的には強いストレス、虚弱体質、食事の不摂生からくる消化不良、慢性病で体力が弱っているなどの原因でめまいが起こると考えます。
    • 治療は全身調節とともに、脳や内耳の循環を良くしてめまいを収めるように行います。
  9. 耳鳴り・難聴
    • 難聴には外耳や中耳の病変で起きる伝音性難聴と、内耳や聴神経、中枢神経の病変で起きる感音性難聴があります。また両方が障害される混合性難聴やヒステリーなどで起きる心因性難聴も有ります。
    • 耳鳴りには自覚的耳鳴りとして内耳障害性耳鳴りと、伝音性耳鳴り、後迷路性耳鳴りがあります。
      ごくまれに具体的な雑音源を持つ他覚的耳鳴りがあり、筋肉性と血管性があります。
    • 耳鳴り症状のほとんどは難聴やめまいを伴います。年をとって耳が遠くなる老人性難聴は内耳障害性になります。
    • 鍼灸で適応するのは心因性で聴力障害のない耳鳴りです。不適応なのは中枢の病変で起きる感音性難聴です。
    • 東洋医学的には激しい怒りや恐れといった感情や、病気などで著しく体力を消耗したときに耳鳴りが起こると考えられています。
      治療は自律神経を調整し、聴器官の血行を改善することを目的に行います。
  10. セキ
    • 咳は気道の異物を除去するための生体防御反応です。無理に咳を止めるのはあまりお勧めできません。
      咳を起こす病気には結核などの感染症やカゼ症候群、胸膜炎やいろいろな肺疾患などがあります。
    • 鍼灸の適応なるのはカゼ症候群と、程度によりアレルギー性鼻炎とアレルギー性気管支喘息です。
    • 東洋医学では気候の急激な変化や、ストレスから起こる各経絡のアンバランスで体内に水が貯留したり、あるいは情動の刺激などが咳を引き起こすと考えます。
    • 治療は全身治療を行って体調を整え、気道の過敏性を軽減し消炎して痰の排除を助けるように行います。
  11. 喘息
    • 気道が狭くなって雑音を出す(喘鳴)発作性の呼吸困難です。喘息を引き起こす病気には、心臓疾患、肺気腫、慢性気管支炎、気管支の感染症などがあります。
    • 鍼灸に適応するのは気管支喘息で、呼気性の呼吸困難が寝入りばなと明け方に起こる病気です。
      家族にアレルギー疾患の病歴がある場合はかかる可能性があります。病院で痰を検査すれば病名を確定することができます。
    • 東洋医学では気候の急激な変化や、呼吸に関係する経絡の虚損などが原因と考えます。
      治療は経絡を整えることで自律神経機能を調整して気管支の異常収縮を改善し、アレルギーに対する抵抗力をつけるように行います。

    胸腹部の病気

  12. 胸痛
    • 胸の痛みは色々な病気から起こってきます。心臓、肺、食道などの臓器の疾患や、背骨や筋肉、神経などに起こる病気までかなりの数になります。
    • 胸の痛みで鍼灸に適応するのは、肋間神経痛、心臓神経症、程度により帯状疱疹です。
    • 肋間神経痛は肋骨の間を通る神経の、分布領域の浅い部分に発作性の痛みが起こる病気です。50才代の女性に多く、左側の第5から第9肋間に多く発症します。身体を動かしたり呼吸したり、また寒さでも増悪します。
    • 心臓神経症は動悸や胸痛があるのに診察や検査では悪いところが見つからないもので、安静時に起きるチクチクした痛みをおこす病気です。痛覚に過敏になって起きる病気です。
    • 帯状疱疹はヘルペスウィルスの感染によって起きる肋間神経の痛みです。発疹や水疱が出来るのが特徴です。
    • 東洋医学ではストレスや怒りといった感情から起こるもの、食事の不摂生や飲酒によって起きるもの、血の流れが悪くなって起きるもの、寒がりの人がさらに冷えてしまったときに起きるものなどがあります。
    • 治療は圧痛点を参考に痛みを除去し、血の巡りを良くして内臓の働きを高め、自然治癒力を働かせることを目標に行います。
  13. 腹痛
    • 腹部は関係する臓器も多く、様々な病気で痛みが起こってきます。痛みの発生で分類しても内臓痛、体性痛、関連痛というふうに分けられます。
    • 腹痛で鍼灸に適応するのは、持続的に胃の上(体の正面で心臓の下あたり)に鈍痛を起こす慢性胃炎、胃下垂症、胃神経症。
      ストレスや過労による過敏性腸症候群や神経性腸疾患です。
    • 東洋医学では寒さ、暴飲暴食、ストレス、過労などによって腹痛が起こると考えます。
    • 治療は全体治療で自律神経を調整して内臓機能を整え、自然治癒力を働かせるように行います。
  14. 吐き気・おう吐
    • 消化器疾患や各種の中毒などで、脳幹にあるおう吐中枢が刺激されて起きる反射運動です。冷や汗や血圧の低下といった自律神経症状を伴います。
    • 鍼灸に適応するのは急性胃炎、慢性胃炎、胃神経症です。
      急性胃炎は薬剤や細菌、アレルギーなどが原因で胃の痛みを伴う、急性の胃粘膜病変です。
      慢性胃炎は胃の膨満感や食欲不振などを伴う、胃腺の萎縮が見られる病気です。
      胃神経症はストレスにより消化機能が低下して起きる腹部の不快感が特徴です。
    • 東洋医学では寒さ、暴飲暴食、ストレス、過労などによって吐き気やおう吐が起こると考えます。
    • 治療は全体治療で自律神経を調整して内臓機能を整え、自然治癒力を働かせるように行います。
  15. 便秘
    • 正常の便通より回数が減少し、排便間隔が不規則になった状態で、何らかの不快な症状を伴うものです。
      急性の便秘には旅行などで環境が変化して起きるものと、腸閉塞によるものがあります。
      慢性の便秘には老人などで食事量が少なく、腸の働きが鈍いために起きる弛緩性便秘。
      女性や痔を持つ人に見られる、便意を抑制する習慣による直腸性便秘。
      神経質な人に見られる、腸の運動が強くて便の通過がしにくい痙攣性便秘などがあります。
    • 鍼灸に適応するのは弛緩性便秘と直腸性便秘で、便意が少なく便は太くて長く、腹壁の緊張が低下していることの多いタイプです。腰痛や肩こり、倦怠感などもあります。
    • 東洋医学では辛いものを食べ過ぎたり、暑がりな体質の人、長時間座っている人、ふさぎ込みがちの人、病気やお産で体力が消耗したとき、冷えがお腹に入ったときなどに便秘が起こると考えます。
    • 治療は腸の機能を調整し、排便反射を正常化することを目的に行います。
  16. 下痢
    • 急性の下痢には食中毒などの感染によるものやアレルギー性、神経性などがあります。
      慢性の下痢には慢性腸炎、過敏性腸症候群、潰瘍性大腸炎などがあります。
    • 鍼灸に適応するのは過敏性腸症候群です。精神的ストレスと関係して腸の機能亢進が起こり、ウサギの糞のような便秘と下痢を繰り返す病気です。
    • 東洋医学では暑さ寒さといった気候の変化や暴飲暴食、ストレス、過労、病気や老化による体力の低下などが原因で下痢が起こると考えます。
    • 治療は腸の機能を抑え、精神的な安定をはかることを目的に行います。
  17. 月経異常
    • 月経の異常には腫瘍や炎症から起きるものや、感染症や子宮内膜症から起こるものなどがあります。また月経の随伴症状として月経困難症と月経前緊張症があります。
    • 鍼灸に適応するのは随伴症状の月経困難症と月経前緊張症です。
      月経困難症は月経時に下腹部の痛みや腰痛などを起こす病気で、ホルモンの分泌障害や自律神経失調などで起こる機能性のものと、子宮筋腫や子宮内膜症などから起こる器質性のものがあります。
      月経前緊張症は月経の10日位前から神経過敏や抑うつなどの症状が現れて、月経が始まると消失する病気です。内分泌障害や神経過敏が原因で、頭痛、食欲異常、吐き気などの症状が見られます。
    • 東洋医学では経早、経遅、経乱といった周期による異常の分類をもとに、それぞれ暑さ寒さなどの気候の変動や体質、食事の不摂生や過労といった原因で月経異常が起こると考えます。
    • 治療は全体調整で内分泌系や自律神経の機能を整え、随伴症状の軽減と予防をはかります。
  18. 排尿障害
    • 排尿障害には排尿困難、尿閉、排尿痛、頻尿、尿失禁、尿道会陰部の痛みや不快感といった症状があります。
      原因となる病気は男性なら前立腺肥大症、前立腺炎、前立腺ガンなどがあり、男女両方なら膀胱炎、尿道炎、神経因性膀胱、膀胱尿道結石などがあります。
    • 鍼灸で適応となるのは慢性の前立腺炎と神経因性膀胱です。慢性前立腺炎は排尿困難や尿意が頻繁に起こったり、排尿痛や会陰や下腹部の痛みを起こす病気です。頭痛や倦怠感などの自律神経症状を伴うことがあります。
      神経因性膀胱は排尿機能に関係する神経系の機能異常で起こるもので、排尿困難や尿失禁、頻尿などの症状があります。
    • 東洋医学では辛いもの、酒、脂っこいものなどの過食や、老化に伴う経絡のアンバランスなどで排尿障害が起こると考えます。
    • 治療は自律神経を調整することで排尿機能を整えることを目的に行います。
  19. インポテンツ
    • 性交時に有効な勃起が得られない病気です。陰茎の奇形や勃起に関する神経系の障害などの器質的なものと、精神病やストレス、性格、肉体疲労などによって起きる機能的なものがあります。
    • 鍼灸で適応となるのは精神的ストレス、肉体疲労、心理状態、性格などから起きる心因性のインポテンツです。視覚的刺激があったり、レム睡眠時には勃起があるが性交時に勃起が得られない症状です。
    • 東洋医学ではインポテンツのことを「陽萎」と言います。脂っこいものや辛いものを食べ過ぎたり、精神的な動揺、過労、慢性病による体力の低下などで起きると考えます。
    • 治療は精神的安定をはかることと、肉体的疲労の回復、自律神経の調整を目的に行います。
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